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■利休にたずねよ
あまりに久しぶりすぎてログインするとき慌てました(笑)

カテゴリーを「読む」に設定しましたが、原作を読んだ後DVDで映画も鑑賞。
両方一度に書いてしまいます。長いよ(笑)



山本兼一さんの「利休にたずねよ」
直木賞をとった時に面白そうだと思ったのですが、本屋に行くたびに忘れるカラッポの脳。
映画化されるというニュースを見て、やっと原作を買い、
牛歩の歩みで読了しました。

独特の世界観を「醸し出す」本でした。
「醸し出す」という言葉がぴったりと来る・・・空気の匂いまで感じられる、そんな一冊。
なのになぜこんなに読了までに時間がかかったのか?汗

主人公は当然「利休」なわけですが、
各章ごとに利休の周りにいる様々な人が語り手となり、
そして、時代をさかのぼっていくのです。

基点となる最初の章は「利休切腹の日の朝」
それから、各章ごとに語り手が変わり、
章のタイトルに「利休切腹の○日前 天正○年 場所」と
注釈がつきます。
たとえば第二章が「前日」第三章が「十五日前」・・・逆行です。
もうね。頭が混乱しまくり。

なぜか?
それは私に語り手である人物の予備知識がないから(汗)
もちろん、あの時代の大きな核となる人物はだいたい知っています。
利休、秀吉、家康、三成・・・ギリギリ細川忠興とか。
でも、たとえば山上宗二とか、古渓宗陳とか。誰??みたいな(笑)
そして、お茶の世界の道具の名前。庵を形作る物の名前。
そういうものがわからないから、なっかなか理解できず・・・・。

それでも、最後まで読めたのは、やっぱりこの物語の「最大の謎」を知りたかったから。



この物語では、利休は「最高最上の『美の神』」というべき存在として書かれています。

「美は私が決めること」
利休が選んだものが「美」であり、本人も周りもそれに関して絶対的な確信を持っている。
そしてそれは政治的な行動、所作にも及ぶ。
今は「待つ時期」
こうやって「相手を懐柔させればうまくいく」
戦国時代が終わり、茶室で密談する政治に変わりつつあった時代、
そういう「知恵」を周りに授け、場を作る。
そのための「茶」そのための「利休」

その洗練された「美」は究極の「わびさび」の世界であり、
こんな掘立小屋?みたいな場所を茶室として作る利休。

その美意識の原点・・・はどこから来たのか?
そして、彼が常に懐に入れている緑釉の小さな平たい壺。
誰にも見せようとしない「命」とでもいうべき壺。
それが「女」と深くかかわっていることはわかる。
その「女」が利休に「美」を与えた。
じゃ、その「女」とは?「女と何があったのか」・・・・という謎。

それが知りたくて・・・ずーーーーっと読み進める私。



世の中に「神」は二人いてはいけないのよね。
彼の才を認めてうまく利用してきた秀吉。
彼は人たらし。だから周りをどんどんと取り込んでいく。
そして天下を取ると「何人たりとも平伏せよ」という気持ちが生まれる。
でも。でも。でも。
どんな力をもってして、どんな褒章をもってしてでも
一人だけ「屈服しない男」がいる。

・・・・利休。

口では従っているように見える。
でも、目が笑っていない。
「蔑まれている」ことを感じる秀吉。
自分には権力はある。しかし育ちも悪く、行動もがさつ。
美意識・・・は「飾り立てること」「高価なものを使うこと」で表現するしか方法を知らない。
反して利休は「掘立小屋」。
しかし、どこよりも落ち着き、どこよりも味わい深く、どこよりも洗練されている・・・「気がする。」

なんとしてでも・・・利休を平伏させたい。
だが・・・「しない」・・・・
そして・・・最初の章の日がやってくるわけです。

でね!
それを!!!
時代を逆行して書くって、ほんとにすごい趣向で。
ほんとに読んで理解するのが難しいんですよ・・・orz



最後から二番目の章で、やっと「女」の正体、利休とのかかわりがわかるわけです。
まだ若く青い利休と「女」との出会い。「別れ」

そこで驚く私。
「え?これだけ?こんなにあっけないの?」
この一瞬の輝き、一瞬の「恋」が、あの「利休」を形作っていたのか?と。

ただ。
最後の章は利休の妻「宗恩」が語り手なのです。
そこに利休の愛、いや、山本さんの愛を感じました。
本当は・・・利休の一番の想い人は宗恩さんなんだと・・・・

ということで。
長々書きましたが、とにかく、文章の中のたおやかな言葉遣い、「和」を感じる表現方法に感服。

*****

で。
海老蔵さんの利休で映画化。

ぜーーーったい難しいと思ってました。
だって、二時間くらいでまとまるわけないもん。
はしょる章もいっぱいあって、だからエピソードに抜けが出てきて、話が見えないだろうなーと。
しょうがないよね。

でも、そんな中、精一杯頑張ってる感じがすごくした。
なにより、あの「空気感」をうまく映像化していて、
人物よりも、その「背景」の絵(庭や風景、部屋、茶道具)が純粋にきれいだった。
そして、歌舞伎の世界にいらっしゃる海老蔵さんでしかできないだろうなーと思われる「美しい所作」
手先一つの動きまでが「無駄のない、美」とあった原作。
実際に動くことは本当に難しいと思うから・・・。

知識のない茶道具の名称についても、なんとなくわかったし(^_^;)
原作を補完するにはよかったです。



うーん。
でも、なぜ高麗?

そこがな・・・(苦笑)

と「謎」を残して終わります(^^);
長々とすみませんでした〜。

 
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